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NTC サーミスタを使って温度を測る

はじめに

NTC サーミスタは温度の上昇とともに抵抗値が低下する素子です。その性質を利用して,温度を測定することができます。

温度と抵抗値の関係

今回使用するのは E3D Online のサーミスタカートリッジです。 温度と抵抗値の関係がで与えられています。 図で表すと下のようになります。

測定回路

抵抗値を電圧に変換するため下図のような回路を考えます。 温度が上がると NTC サーミスタの抵抗値は下がるので,出力電圧 \(V_{out}\) は高くなります。

温度と電圧の関係

温度と \(V_{out}\) の関係は下図のようになります。 組み合わせる抵抗器の抵抗値によって曲線の形状が変わるので抵抗値を適切に選びます。 今回は 200~250℃ 付近を測りたいので,その範囲で電圧の変化が大きくなるように抵抗値(220 Ω)を選んでいます。

測定回路の出力電圧をマイコンの ADC に入力し,温度と電圧の関係から温度を得ることができます。